駅近の築古分譲マンションをリノベーションでSOHO対応可能な収益物件に
1:リフォームかリノベーションか?
築40年を経過した都内の分譲マンション1LDKの1室。
主要ターミナル駅からも近く、以前はオーナーのお母様が自ら居住用として使用されて
いましたが、相続を機に賃貸に出されることに。
当初は単身者や若い夫婦など、借り手がつきましたが、年数経過とともに設備の老朽化
と内装の時代遅れ感が目立つようになり、近隣の新築物件にどんどん人が流れる状況に
なってしまいました。
困ったオーナーはすぐさま部分的なリフォームを施しましたが効果は長続きせず、売却も
視野に入れるようになりました。
2:提案内容
□SOHO向けリノベーションの提案
想い出もあり出来れば手放したくないとのご意向もあって、リフォームにとどまらない
「リノベーション」の提案をいたしました。
クロスやフロリーングの張り替え程度のリフォームで賃貸するとなるとコストはさほどかかり
ませんが結果、抜本的な空室対策になりません。
そこで、この部屋が持つポテンシャルとは何かを、どのようなタイプの入居者に適している
のかを考え、渋谷区内で駅近という立地に着目し、住居専用よりも仕事場兼用の
住居(SOHO)に対応したライフスタイルに需要があるものと考え、お部屋自体を根底から作
り直すリノベーションを提案いたしました。
□事業収支検討
SOHOで賃貸した場合の収支計画を作成し、中長期的な分析をいたしました。
SOHO=スモールオフィス・ホームオフィスという意味ながら、実質的には事務所代わりに使わ
れる人が多く(※利用方法は管理規約に遵守)、その場合、居住用よりも賃料が多く取れ、
年間リターンも大きくなることになります。
リフォーム |
リノベーション(居住用) |
リノベーション(SOHO用) |
|
施工費用 |
約50万円 |
150万円 |
250万円 |
年間賃料(空室期間含む) |
50万円 |
124万円 |
180万円 |
年間手取り |
50万円 |
74万円 |
96万円 |
結果、近隣オフィスよりも敷金(保証金)など初期費用や原状回復費用がかからないという事で、
入居者側のメリットも大きく、物件への強力な選択理由となっています。